論文投稿をはじめて行う方は右も左もわからない状態です。実際研究成果がようやく出たと思ってからより、論文を作り上げてから投稿するまでのほうが大変だと感じることもあるかもしれません。
論文投稿についてのtipsをそのテーマごとにわけて記載をしてみました。
どの雑誌を選ぶか
雑誌選びについてとても慎重に考える必要があります。難しいジャーナルからチャレンジしていくのか、比較的通りそうなところをはじめから選んでいくのか、その可能性、労力、時間や通ったときのインパクトについてなど様々な要素から検討をしていく必要があります。
英文校正の前に
論文は指導者のみではなく、他の共著者にも読んでもらうことが必要です。しっかり内容を読むかどうかはその共著者にもよるかもしれませんが、重要な指摘をもらえたり、間違いに気づいてもらえることもあります。当然ですが、投稿するための承諾なども必要です。
また研究者の同僚に英語のネイティブスピーカーがいればその人に英文をチェックしてもらうこともできますが、そのような環境の人もそれほど多くはないと思います。そのためそのような環境ではない人は論文の英語をしっかりチェックしてもらえる英文校正に出すことも必要です。
カバーレターでdesk rejection率を下げる!
比較的よく見るのが多いのが、カバーレターをほぼ定型文で書いているケースです。これではせっかく頑張って書いた論文の中身すら読んでもらえないことがあります。少なくともeditorial regectになりにくいカバーレターを目指しましょう。
いよいよ投稿する投稿をしてから返事が来るまで
投稿したあとに現在どのような進行状況かを投稿サイトから知ることができます。しかしあっという間にそのステータスが変わったり、あるいは全然変わらなかったり。進行状況はわかりますが、その表示は雑誌によっても異なっており、ヤキモキすることも少なくありません。投稿してからの流れを解説したのが、次の記事です。
ジャーナルから返事が来たら
投稿した雑誌からいつかは返事がきます。待ちに待った返事を開いてどうだったでしょうか。喜びや安堵の気持ちを抱くか、落胆や絶望感を味わうか、大きく感情が揺さぶられる瞬間です。しかし、次に何をすべきか、気持ちを切り替えて行くしかありません。せっかく頑張って書いた論文です。よっぽど論文に問題がある場合を除き、お蔵入りにさせず、強い信念で論文を通しましょう。
リバイスの方法
major revisionやminor revisionになった時、その改訂の仕方にはそれなりの作法があります。せっかく改訂すればアクセプトにするという段階ですから、これを無駄にしてしまうことはできません。うまくいかなければリジェクトになる可能性もありますので、手を抜かずに慎重に進めましょう。
プレスリリース-論文に通ったあとに
論文が通ったらプレスリリースをすることがあります。別にしなくても構いませんが、社会的にインパクトのありそうな研究だと考えているならば、プレスリリースをすることによって自分たちの研究を多くの人に知ってもらえるチャンスです。プレスリリースは論文がin pressの段階で行うのが効果的です。そのメリットと注意すべき点を記載しました。
論文が通るまでには大変な苦労があります。特にはじめての頃はよくわからないことがたくさんあります。
この記事がお役に立ちましたら幸いです。